説明
右手の分散和音が途切れず続き、3拍子の中で和声の変化を聞かせるニ短調の前奏曲 BWV 926 です。1720年にバッハが長男ヴィルヘルム・フリーデマンのために書き始めた小曲集に入っています。この曲集の前奏曲はまとめて「小前奏曲」と呼ばれ、インヴェンションの手前の教材として広く使われています。
ニ短調の4分の3拍子。左手が和声の土台を支え、短調の緊張感のある響きの中で和声が移り変わっていきます。62秒で414音、音域はC#2からB5までで、61鍵の鍵盤に収まります。同じ曲集のヘ長調の前奏曲BWV 928に比べると、3拍子で和声の変化を聞かせる性格が強い曲です。
中級レベル。課題は、同じ形の音型を均一に弾きながら、和声が変わるところで響きの変化を聞かせることです。再生速度を落として和音の移り変わりを聴き取り、A-Bループで区切った箇所を繰り返すとよいでしょう。手の色分けで右手の音型と左手の支えを確かめると、両手の役割の違いがよく分かります。
特定の曲集に属さない前奏曲を集めたカテゴリ。バッハから近現代まで、様々な作曲家による短く印象的な作品が並ぶ
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この曲で身につけること
フリーデマンの小曲集に含まれ、のちに「小前奏曲」として親しまれるようになった曲の一つ(BWV 926)。ニ短調、3/4拍子で、右手が分散和音の音型をくり返し、左手が和声を支えます。同じ音型の中で、和音が変わる瞬間を聴かせることを学びます。
練習のポイント
- 右手の分散和音を一度ブロック和音(同時に押さえる形)にして弾き、和音の移り変わりを先に覚えます。
- 0.75倍速で、くり返す音型の粒がそろっているかを確かめます。
- 和音が変わるところで、わずかに音色を変える意識を持ちます。A-Bループで短く区切って練習しましょう。
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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