説明
16分音符が最初から最後まで途切れずに走り続ける、ホ長調の前奏曲で、BWV 1006aの冒頭楽章です。BWV 1006aは無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番BWV 1006をバッハ自身が編み直したもので、自筆譜に楽器名はなく、リュートかリュート・チェンバロのためと考えられるのが一般的です。バッハは同じ前奏曲を、カンタータ第29番のシンフォニアにオルガン独奏つきで転用してもいます。
4分の3拍子で、同じ音の反復や分散和音、弦を行き来するヴァイオリンらしい音型が次々に現れます。原曲の単旋律に低音が加えられ、鍵盤では2声で響きます。1742音、音域はA1からE5までで、最低音は61鍵の鍵盤の左端より下ですが、オクターブをずらせば61鍵に収まります。
中級レベルですが、休みなく続く16分音符を均一に保つ持久力が求められます。音型が変わる箇所をA-Bループで切り出し、再生速度を落として指の動きを確かめてから元のテンポへ近づけるとよいでしょう。手の色分けで、旋律と書き加えられた低音を見分けることもできます。
特定の曲集に属さない前奏曲を集めたカテゴリ。バッハから近現代まで、様々な作曲家による短く印象的な作品が並ぶ
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作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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