説明
バッハの四声コラールは、カンタータや受難曲の中のコラール楽章などをもとに、死後に息子C.P.E.バッハらが集めて出版しました。この「心の底から」は、その371曲からなる曲集の第1曲に置かれたコラールです。原曲の賛美歌は、朝に神へ感謝と賛美をささげる内容の朝の歌です。
ト長調、4分の3拍子。演奏時間は約54秒、音数は222です。旋律(定旋律)をソプラノに置き、アルト・テノール・バスの3声がそれぞれ独立した線を描きながら和声を支える、四声体の典型的な書法で書かれています。フェルマータで区切られた短いフレーズが続き、各フレーズの終わりで和声が一度落ち着く構成です。
中級レベルとされているのは、音数よりも声部の扱いが難しいためです。もとは歌のための四声なので、片手で2声ずつを受け持ち、内声も途切れずつながるように弾く必要があります。音域はF♯2からD5までと狭く、61鍵に収まります。再生速度を落として各声部の動きを追い、A-Bループでフレーズごとに繰り返すと、和声の移り変わりが耳に入りやすくなります。
バッハが編曲したコラール作品集。賛美歌の旋律に精緻な対位法を施した、荘厳で祈りに満ちた音楽が並ぶ
「コラール」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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