説明
「無言歌集」作品19の第5曲で、「不安(Inquiétude)」という曲名で知られています。作品19は全8巻からなる無言歌集の最初の巻にあたります。無言歌集の中では珍しく劇的な性格を帯びた作品といえるでしょう。
嬰ヘ短調、4分の6拍子。曲名の通り、絶え間なく動き続ける音型が落ち着かない心情を表しています。歌うような旋律が中心となる曲の多い無言歌集の中で、この曲では動き続ける音型そのものが曲の性格を決めており、短調の響きのまま緊張が途切れずに続きます。
上級者向けの技巧と持久力が求められる、無言歌集の中でも異色の一曲です。本サイトの音源では演奏時間が8分を超え、その間ずっと緊張感が持続します。音数は1580音、音域はF♯1からA6まで。長い曲なので、A-Bループで区間を区切り、再生速度を落として音型を正確に覚えてから、少しずつテンポを上げていくのが確実です。手の色分けを使えば、両手の分担も一目で確かめられます。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
「ピアノ小品」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
フェリックス・メンデルスゾーン (1809-1847)
フェリックス・メンデルスゾーンは1809年から1847年を生きたドイツ・ロマン派を代表する作曲家です。幼少期から神童として知られ、忘れられていたバッハの音楽の復興にも貢献しました。ピアノのための「無言歌集」は歌うような旋律を持つ性格的小品として広く親しまれており、本サイトには同集から7曲を収録しています。
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