説明
ソナタ Hob.XVI:27 の第2楽章は、優雅なメヌエットです。快活な第1楽章のあとに置かれた舞曲の楽章で、中間楽章に緩徐楽章ではなくメヌエットを置く構成は、ハイドンのソナタにしばしば見られます。
ト長調、4分の3拍子。旋律は装飾を控えた素直な運びで、続くトリオでは短調寄りの陰影ある表情に転じ、対比を生み出します。トリオのあとはメヌエットに戻る、舞曲の定型どおりの構成です。舞曲的な3拍子のリズムを保ちながら、フレーズの終わりを丁寧に収める呼吸感が演奏の鍵となります。
中級レベルですが、第1楽章に比べると音数は648音と控えめで、落ち着いたテンポの中で表情の変化を描くことが求められます。音域はD2からD6までの4オクターブで、61鍵のキーボードにも収まります。メヌエットとトリオの境目をA-Bループで繰り返し、明るい響きから陰りへの移り変わりを弾き分けてみてください。再生速度を落とせば、フレーズの収め方も聴き取りやすくなります。
ハイドンが残した約60曲のピアノソナタ。古典派ソナタの発展に貢献した重要な作品群
「ピアノソナタ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン (1732-1809)
オーストリアに生まれ、長年エステルハージ侯爵家に仕えた古典派を代表する作曲家です。「交響曲の父」「弦楽四重奏曲の父」とも称され、明快な形式感とユーモアに富んだ作風でウィーン古典派様式を確立しました。数多く残された鍵盤ソナタは、モーツァルトやベートーヴェンへの橋渡しともなっています。本サービスでは、ソナタ Hob.XVI:27とHob.XVI:28の全楽章などを収録しています。
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