説明
ベートーヴェンが若い頃に書いたとされる変ホ長調のメヌエットです。作品番号のない作品(WoO)の一つで、正確な成立時期には議論がありますが、様式は明らかに18世紀の宮廷舞曲のもので、後年の激しい作風とは別の顔を見せます。当時のウィーンで日常的に求められていた、踊るための音楽の姿がそのまま残っています。
変ホ長調の3拍子。メヌエット本体と中間部(トリオ)を持ち、トリオを経て本体が戻る三部形式です。和声は明快で、旋律は均整の取れた8小節単位で組み立てられています。変ホ長調という調は当時の管楽器と相性がよく、この曲の柔らかく丸い響きもそこから来ています。
初級者向けとされますが、3分を超える長さと1100を超える音数は、初級曲としては大きな部類です。個々の音型は難しくないぶん、テンポを最後まで一定に保つこと、繰り返しのたびに音量や表情を変えて単調にしないことが課題になります。トリオを一段静かに弾くだけでも、全体の見通しははっきりします。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
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作曲家について
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1770-1827)
ドイツ・ボンに生まれ、ウィーンで活躍した作曲家で、古典派からロマン派への橋渡しをした音楽史上最大級の存在です。晩年に聴力を失いながらも創作を続け、交響曲やピアノソナタで革新的な形式と激しい感情表現を追求しました。ピアノ曲では「エリーゼのために」や32曲のピアノソナタが広く親しまれています。本サービスでは、「エリーゼのために」やOp.49の2つのソナタ、初期のピアノソナタの各楽章、変奏曲などを収録しています。
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