説明
バッハ作品目録でBWV 952の番号を持つ、ハ長調の独立したフーガです。《平均律クラヴィーア曲集》のように前奏曲と組になったものではなく、単独で伝わった鍵盤用のフーガで、成立の事情ははっきりしていません。大きな曲集に入らない小規模なフーガとして、バッハの対位法に触れる素材になります。
ハ長調、4分の4拍子。一つの主題が声部から声部へ受け渡され、調を移しながら展開していくフーガの書法で書かれています。明るいハ長調の響きの中で、主題とそれに対する旋律が絡み合い、終始途切れない動きが続きます。音域はC2からC6までのちょうど4オクターブで、61鍵の鍵盤に収まります。
約2分20秒で806音と、短めながら密度のある曲で、本サイトでは上級に分類しています。フーガでは主題の入りを聴き分けることがすべての基本です。楽譜表示で主題が現れる箇所を確かめ、再生速度を落として各声部の線を一本ずつ耳で追ってください。手の色分けを使うと、一つの声部が左右の手にまたがる箇所の運指も見通しやすくなります。
バッハに影響を受けて作曲された対位法作品を収録。厳格な形式の中に各作曲家の個性が光る
「フーガ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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