説明
「ハーレム・ラグ」は、アフリカ系アメリカ人の作曲家による最初の出版ラグとして知られています。作曲者のトム・ターピンは、セントルイスで酒場を営みながらラグタイムの初期を支えたピアニスト・作曲家です。ラグタイムの出発点の一つに数えられる作品です。
ハ長調の4分の2拍子です。ラグタイムの典型どおり、左手が低音と和音を交互に刻む伴奏を受け持ち、右手がシンコペーションのきいた旋律を弾きます。いくつもの旋律(ストレイン)が入れ替わりながら進む構成で、約3分12秒の中に1545音が展開します。音域は低音のト(G1)から高音のヘ(F6)までの59鍵分ですが、C2〜C7の61鍵の鍵盤ではオクターブをずらしても収まらないため、76鍵以上が必要です。
上級の曲で、左手の跳躍を正確に保ちながら、右手のシンコペーションを拍に対してずらして弾く独立性が求められます。再生速度を下げて、左手の低音と和音の位置を手の色分けで確認するとよいでしょう。ストレインごとにA-Bループで区切って仕上げ、最後に全体をつなげると、長い曲でも一定のリズムを保てます。
スコット・ジョプリンを中心とした、シンコペーションを効かせたアメリカ発祥のラグタイム音楽を収録。ジャズ誕生の土壌となった軽快なジャンル
「ラグタイム」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
トム・ターピン (1871-1922)
トム・ターピンは1871年から1922年を生きたアメリカのラグタイム作曲家・ピアニストです。1897年に出版した「Harlem Rag」は、アフリカ系アメリカ人の作曲家による作品として初めて出版されたラグタイムとされ、音楽史上重要な位置を占めています。セントルイスのラグタイム文化を支えた人物であり、本サイトには同曲など2曲を収録しています。
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