説明
Op.23 の中で、第1曲・第5曲とともに1901年に先に書かれた3曲のひとつです。ラフマニノフ自身の演奏によって1903年2月にモスクワで初演されました。沈鬱な第1曲の直後に置かれ、曲集の起伏はここで一気に外へ開かれます。
変ロ長調、マエストーソ。左手が広い音域を駆け上がり駆け下りる激流のような音型を絶え間なく刻み、その上で右手が和音で旋律を打ち出します。曲の途中で拍子が繰り返し切り替わり、流れが押し寄せては引くような不均等な呼吸が生まれます。
上級レベル。左手の負担が極端に大きい一曲です。音型は分散和音の連続なので、和音の形として捉えれば指は減ります。右手の和音は腕の重さで鳴らし、指で叩かないこと。左手を弱く保ったまま右手だけを前に出すバランスが、最後まで持続するかどうかが鍵になります。
特定の曲集に属さない前奏曲を集めたカテゴリ。バッハから近現代まで、様々な作曲家による短く印象的な作品が並ぶ
「前奏曲」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
セルゲイ・ラフマニノフ (1873-1943)
ロシアに生まれ、ロシア革命後は欧米に移住して活動した後期ロマン派を代表する作曲家兼ピアニストです。豊麗な旋律と重厚な和声、ロシア的な鐘の響きを思わせる音響が特徴で、ピアノ協奏曲第2番などが広く知られています。数多くの「前奏曲」も名品として親しまれています。本サービスにはOp.23の前奏曲から9曲と、出世作となったOp.3-2「鐘」を収録しています。
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