説明
1784年にモーツァルトが書いた、彼としては珍しい葬送行進曲です。「対位法先生のための葬送行進曲」というおどけた題が付けられ、弟子バルバラ・プロイヤーの練習帳に書き込まれた小品と伝えられます。ピアノ協奏曲を次々に書いていた充実期に、身近な弟子に宛てて書かれた私的な一曲です。
ハ短調の2分の2拍子。重々しい響きに乗って、荘重な付点リズムの主題が繰り返されます。約1分、270音ほどの短い作品ですが、低音には下の方の音域まで使われ、和音の厚みで葬送の重さが表されています。題名の冗談めかした響きとは裏腹に、音楽そのものは真面目に書かれています。
初心者向けですが、音域は61鍵の鍵盤では低音が足りず、88鍵か76鍵が向いています。行進曲特有の一定したテンポ感を保ち、付点リズムを甘くしないことが第一です。派手な起伏を避け、抑えた表現の中に緊張感を保つのが、この曲の性格に合っています。再生速度を落としてリズムの刻みを確かめ、A-Bループで和音のつながりを繰り返すと練習しやすくなります。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
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作曲家について
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756-1791)
オーストリア・ザルツブルクに生まれ、幼少期から神童として名を馳せた古典派を代表する作曲家です。ウィーンを拠点に活躍し、35年という短い生涯の中で交響曲・オペラ・室内楽・鍵盤曲など幅広いジャンルに傑作を残しました。明快で均整の取れた様式の中に豊かな感情表現を宿す作風が特徴です。本サービスでは、ピアノソナタ K.545やK.331の各楽章、幻想曲 ニ短調 K.397、フーガなどを収録しています。
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