説明
1秒あたり3音ほどのゆったりした密度で進むヘ短調・4分の3拍子のトリオで、直前のヘ長調・8分の3拍子の急ぎ足のメヌエットIと組になっています。主となるメヌエットとの対比を作るため調と拍子が変えられ、左手も旋律的な線を持って動きます。二曲とも「エイルスフォード小品集」の後半に置かれています。
メヌエットIが約20秒だったのに対し、同主短調で書かれたこのトリオは演奏時間が約1分15秒と長く、音数は240ほどです。左右の音数はほぼ同じで、どちらかが伴奏に回るだけの書き方ではありません。
難易度は中級です。ヘ短調は調号のフラットが多く、黒鍵を含む指使いに慣れる必要があります。左手が独立した線を持つため、手の色分けで両手の線を追い、再生速度を落として両手の釣り合いを整えるとよいでしょう。メヌエットIと続けて弾き、A-Bループでつなぎ目の拍子の切り替えを練習するのもおすすめです。音域はF1からA♭5までで、61鍵ではそのままだと低音が足りませんが、オクターブをずらせば全音を弾けます。
バロック時代に流行した3拍子の優雅な舞曲「メヌエット」を収録。宮廷舞踏会を思わせる気品ある旋律が魅力
「メヌエット」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル (1685-1759)
ドイツ・ハレに生まれ、後にイギリスに帰化したバロック期の作曲家です。オラトリオ「メサイア」やイタリア風オペラで名声を博し、鍵盤音楽でも数多くの組曲やソナタを残しています。同時代のバッハと並び称される存在で、旋律の親しみやすさと堂々とした様式美が特徴です。本サービスでは、組曲の諸楽章やメヌエット、「エイルスフォード小品集」の小品などを収録しています。
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