説明
BWV Anh.117には2つの形が伝わり、これはそのbにあたる、明るいヘ長調で細かな音型がよく動くポロネーズです。『アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳』に関わる曲で、この帳面には複数のポロネーズが書き込まれています。番号の「Anh.」はバッハ作品目録の補遺を表し、そこにはバッハの作と確認されていない作品が集められています。この曲も作曲者ははっきりしません。
ヘ長調の4分の3拍子。ポロネーズらしい3拍子の歩みで、明るい長調の旋律が進みます。51秒で241音と、同じ音楽帳のニ短調やト短調のポロネーズよりも音が多く、動きのある書法です。音域はC2からBb5までで、61鍵の鍵盤に収まります。
中級レベル。課題は、3拍子の中で旋律の細かな動きを整え、ポロネーズの堂々とした足取りを崩さないことです。ヘ長調は黒鍵がシのフラット1つだけなので、指の置き場所は比較的分かりやすいでしょう。再生速度を落として細かな音型を確かめ、A-Bループで短いフレーズを繰り返しながら、手の色分けで右手の旋律と左手の低音の関係を見ていくとよいでしょう。
ポーランド起源の3拍子の舞曲「ポロネーズ」を収録。ショパンの雄大な作品をはじめ、堂々とした行進調のリズムが特徴
「ポロネーズ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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