説明
哀愁を帯びた旋律がポロネーズの3拍子に乗って進む、ト短調の短い舞曲です。1725年のアンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳に書き込まれた数曲のポロネーズのひとつで、帳面は家庭での演奏と学習に使われていました。BWV番号に「Anh.」が付くのは補遺に分類されている印で、作曲者は確定していません。
ト短調の4分の3拍子。51秒で148音と、同じ音楽帳のポロネーズの中でも音数が少なく、音域もG2からG5までの3オクターヴに収まるため、61鍵の鍵盤で十分に弾けます。
初級レベルで、ポロネーズの3拍子に初めて触れる曲として選びやすい一曲です。課題は、短調の旋律を歌うようにつなぎ、3拍子の流れを一定に保つことです。手の色分けで右手の旋律と左手の伴奏を確かめ、まず再生速度を落として片手ずつ聴き、A-Bループで一つのフレーズを繰り返しながら両手を合わせていくとよいでしょう。同じ音楽帳のニ短調のポロネーズと比べると、短調の表情の違いが分かります。
ポーランド起源の3拍子の舞曲「ポロネーズ」を収録。ショパンの雄大な作品をはじめ、堂々とした行進調のリズムが特徴
「ポロネーズ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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