説明
わずか165音ながら4オクターヴの音域を行き来する、ニ短調のポロネーズです。出典は1725年の『アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳』です。作品番号の「Anh.」はバッハ作と認められていないことを示し、作曲者は不明です。帳面には複数のポロネーズがあり、ポーランド風の舞曲が当時家庭でも親しまれていたことがうかがえます。
ニ短調の4分の3拍子。ポロネーズ特有の3拍子の歩みの中で、短調の落ち着いた表情を見せる短い舞曲です。演奏時間は47秒、音域はD2からD6までで、61鍵の鍵盤に収まります。
中級レベル。音数は少ないものの、音域が広いため右手の位置移動が課題になります。3拍子の1拍目を重くしすぎず、ポロネーズらしい堂々とした歩みを保つことも大切です。再生速度を落として手の移動の位置を確かめ、A-Bループで短いフレーズを繰り返すとよいでしょう。手の色分けで両手の役割を見ながら、同じ音楽帳のヘ長調やト短調のポロネーズと弾き比べるのもおすすめです。
ポーランド起源の3拍子の舞曲「ポロネーズ」を収録。ショパンの雄大な作品をはじめ、堂々とした行進調のリズムが特徴
「ポロネーズ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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