説明
1882年12月に起きた天文現象、金星の太陽面通過を題名にしたスーザの行進曲です。作曲は1883年で、スミソニアン協会の初代長官を務めた物理学者ジョゼフ・ヘンリーの像がワシントンで除幕される式典のために書かれました。科学者を記念する場にふさわしい題名として、天文現象の名が選ばれたと考えられます。
ト長調・8分の6拍子で、約1分56秒と、ここに収めたスーザ作品の中では短い部類に入ります。それでも音数は1625音あり、1秒あたり14音ほどが詰め込まれています。音域はハ2からト6までで、スーザ作品としては珍しく61鍵の範囲に収まります。
短い曲に音が詰まっているぶん、付点のリズムと8分の6拍子の弾みを最後まで崩さない集中力が試される上級曲です。61鍵の電子キーボードでもすべての音が弾けるので、家庭用のキーボードで練習する人にも取り組みやすいスーザ作品といえます。再生速度を落として各旋律を手の色分けで確認し、一つずつ仕上げてからテンポを上げていきましょう。
力強いリズムを特徴とする行進曲を収録。バッハの鍵盤曲からスーザの人気マーチまで、幅広い時代の作品が並ぶ
「行進曲」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ジョン・フィリップ・スーザ (1854-1932)
ジョン・フィリップ・スーザは1854年から1932年に活躍したアメリカの作曲家・楽団指揮者で、「行進曲王」として知られています。「星条旗よ永遠なれ」をはじめ数多くの行進曲を作曲し、吹奏楽の発展に大きく貢献しました。本サイトには「The Liberty Bell March」など10曲を収録しています。
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