説明
シューマンの「アルバムの一葉」Op.124に収められた第16曲「子守歌」です。Op.124は、それまでに書きためられた小品を後年まとめた全20曲の性格小品集で、この曲は1841年の作とされています。統一された物語を持たず、さまざまな時期の小品が並ぶ自由な曲集の一曲です。
変ホ長調の8分の6拍子。柔らかく反復する伴奏音型の上に、なだらかな旋律が乗る構成で、子守歌らしい揺れが聴く者を静かな眠りへと誘います。演奏時間は4分近く、音数は1200を超える1225個です。音域はト1から変イ5で、低音が61鍵の範囲を下に越えますが、オクターブをずらせば61鍵にも収まります。
中級レベルの作品で、単純な曲想を丁寧に紡ぎ続ける持続力が求められます。伴奏が一定の揺れを保ち、旋律がその上で静かに歌い続けることが大切です。手の色分けで旋律と伴奏を分けて追い、再生速度を落として伴奏の音量をそろえる練習をすると、4分近い長さでも穏やかな流れが途切れません。
シューマンが様々な時期に作曲した20曲からなる小品集。性格の異なる曲が集められ、多彩な表情を楽しめる
「アルバムの一葉 Op.124」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ロベルト・シューマン (1810-1856)
ドイツ・ツヴィッカウ出身のロマン派を代表する作曲家です。文学的な感性を音楽に投影した詩的な作風が特徴で、妻クララ・シューマンも著名なピアニスト・作曲家でした。子供や家庭のための教育的なピアノ曲集「子供のためのアルバム」は、平明ながら詩情豊かな小品として親しまれています。本サービスでは、同曲集や「子どもの情景」Op.15の小品などを収録しています。
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