説明
グリーグの「抒情小品集」第1集 作品12の第7曲「アルバムの綴り」です。1867年、作曲者が24歳のときに出版されたこの第1集は、のちに全10集66曲まで続く長大な曲集の出発点となりました。グリーグは生涯にわたって、ノルウェーの民俗音楽の語法を小さなピアノ曲の中に凝縮し続けた作曲家です。
ホ短調の2拍子。短い動機が繰り返し現れ、そのたびに和声の色合いがわずかに変えられていきます。1分ほどの曲に600を超える音があり、この曲集の中では動きの多い部類です。音域は4オクターブで、右手は細かい音型を続けます。
初級とされますが、音数の多さのぶん、テンポを一定に保つ集中力は要ります。課題は、繰り返される動機を毎回同じに弾かないことです。和声が変われば同じ旋律も違う意味を持ちます。どこで音量を上げ、どこで引くかを決めてから弾くと、短い曲の中に起伏が生まれます。
グリーグが生涯をかけて作曲した10巻66曲からなるピアノ小品集。ノルウェーの風景と民族音楽が反映された名曲揃い
「抒情小品集」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907)
ノルウェー・ベルゲン出身の作曲家で、北欧の民族音楽を取り入れた国民楽派を代表する存在です。劇音楽「ペール・ギュント」やピアノ協奏曲イ短調で広く知られる一方、生涯にわたり書き継いだ「抒情小曲集」では、素朴で詩的な小品を数多く残しました。本サービスには「トロルハウゲンの婚礼の日」や「小人の行進」など6曲を収録しています。
グリーグの作品一覧を見る →