説明
2つのアラベスクの第2曲で、1891年に完成しました。第1番の3年後にあたりますが、性格は対照的です。第1番が波のように広がる分散和音の曲だとすれば、こちらは短く跳ねる音型が次々に現れる、身振りの軽い曲です。2曲を続けて弾くと、若いドビュッシーが同じ題名で正反対のものを書いたことが分かります。
ト長調の4拍子。スタッカートの軽い音型と、なめらかに歌うレガートの部分が交互に現れ、そのたびにタッチを切り替えることになります。和声は明快で、当時流行していた東洋風の音階の影響も部分的に顔を出します。4分足らずの中に1800の音があります。
中級とされるのは、技術的な難所が限られているためです。課題はタッチの切り替えにあります。スタッカートのあとにレガートが来る箇所で手首が固まったままだと、歌う部分がつながりません。切る音は浅く軽く、つなぐ音は鍵盤に指を残して。この2つを一曲の中で往復できるようになることが、この曲の狙いです。
曲名に「アラベスク」を持つ作品を収録。ドビュッシーの印象派的な2曲やシューマンの作品など、優美な旋律線が特徴
「アラベスク」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
クロード・ドビュッシー (1862-1918)
フランス印象主義音楽を代表する作曲家です。全音音階や教会旋法を取り入れた独自の和声感覚と、絵画的・詩的なイメージを音楽で描く手法により、20世紀音楽に大きな影響を与えました。ピアノ曲では「アラベスク」や「前奏曲集」、「月の光」などが広く愛されています。本サービスには第1・第2アラベスクや前奏曲集第1巻第4曲、「月の光」の4曲を収録しています。
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