説明
チャイコフスキーが1876年に書いた「四季」作品37bの第1曲です。この曲集は、ペテルブルクの月刊音楽誌の依頼で、毎月1曲ずつ掲載するために書かれました。各曲には編集者が選んだロシアの詩がエピグラフとして添えられており、1月にはプーシキンの詩の一節が置かれています。
3拍子。暖炉のそばで過ごす冬の室内の時間を描いた曲で、ノクターン風の落ち着いた旋律が終始歌われます。中間部では少し動きが出て表情が変わりますが、すぐに最初の穏やかさへ戻ります。4分を超える長さに対し音数は1500ほどで、密度は低く、ゆったりと進みます。
中級とされるのは、速い動きがほとんどないためです。課題は、右手の旋律と内声、左手の伴奏という3つの層を弾き分けることにあります。すべてを同じ音量で鳴らすと厚ぼったくなり、暖炉のそばの静けさが消えます。旋律だけを前に出し、伴奏は一段下げること。長い曲なので、どこを頂点にするかを決めてから弾くと構成が見えてきます。
チャイコフスキーが1875-76年に作曲した12曲のピアノ小品集。ロシアの各月を音楽で描写
「四季」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ピョートル・チャイコフスキー (1840-1893)
ロシアを代表するロマン派の作曲家で、「白鳥の湖」「くるみ割り人形」などのバレエ音楽で世界的な名声を確立しました。西欧的な様式とロシア的な旋律美を融合させた作風が特徴で、子供のための教育的なピアノ曲集「子供のアルバム」も広く親しまれています。本サービスには同曲集と「四季」の小品など7曲を収録しています。
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