説明
マイアベーアのオペラ「ディノラ、またはプロエルメルの巡礼」(1859年初演)の音楽を、ピアノ独奏用にまとめた編曲です。19世紀には、流行のオペラを家庭で知る手段がこうした編曲でした。録音も放送もない時代に、劇場へ行けない人々のもとへ舞台の音楽を運んだのがピアノです。
16分を超える長大な編曲で、オペラの場面が次々に移り変わる構成をそのままたどります。歌の旋律、合唱の厚み、管弦楽の間奏——性格の異なる音楽が切れ目なく続くため、一つの曲というより舞台の縮図として書かれています。3300を超える音があります。
中級とされるのは、個々の場面の書法がさほど複雑ではないためです。難しいのは長さの扱いにあります。場面が変わるたびに音色と音量を切り替えないと、16分が一様に聞こえてしまいます。歌の部分は歌手の息づかいを思い浮かべ、合唱の部分は厚みを、間奏は流れを。全曲を通す必要はなく、好きな場面だけを取り出して弾くのも自然な向き合い方です。
管弦楽曲やオペラの名旋律をピアノ独奏用に編曲した作品を収録。原曲の魅力をピアノ一台で味わえる
「編曲・トランスクリプション」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ブルグミュラー (1806-1874)
ドイツに生まれ、後半生をパリで過ごした作曲家です。バレエ音楽「ラ・ペリ」の作曲でも知られますが、今日最も親しまれているのは「25の練習曲」Op.100に代表される教育用ピアノ曲集で、初学者にも弾きやすい親しみやすい旋律が特徴です。本サービスでは、「素直な心」「アラベスク」をはじめ、25の練習曲 Op.100の第1番から第18番を収録しています。
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