説明
アジタート(激しく)の指示のもと、細かい音型が波のように揺れ動く短い曲です。ショパンの『24の前奏曲』Op.28の第1曲にあたります。Op.28は24の長短調すべてを用い、ハ長調、イ短調、ト長調、ホ短調…と、平行調を組にしながら五度ずつ巡る順序で並んでいます。
8分の2拍子の速い流れには落ち着かない緊張感があり、ハ長調の短い時間に高揚感が凝縮されています。両手にまたがる分散和音の流れの中から旋律が浮かび上がり、高まった波が引いていくように、曲は静かに閉じられます。
35秒ほどに330の音が詰まった、中級の曲です。G1からD6までの音域にわたる速いパッセージを均一なタッチで弾き通す集中力が求められ、テンポが速いため、左右の受け渡しが乱れると流れが途切れてしまいます。まず再生速度を落とし、手の色分けで左右の分担を確かめてから、A-Bループで全体を繰り返して少しずつテンポを上げていくのが近道です。
特定の曲集に属さない前奏曲を集めたカテゴリ。バッハから近現代まで、様々な作曲家による短く印象的な作品が並ぶ
「前奏曲」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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