説明
チャイコフスキーが1886年に書いたピアノ独奏曲で、「ロシアの農村風景」という副題を持ちます。パリ音楽院のピアノ教授アントワーヌ・マルモンテルに献呈されました。ドゥムカはウクライナなどスラヴ圏に伝わる哀歌風の民謡に由来する曲種で、物思いに沈む部分と急に活気づく部分の交替を特徴とします。
ハ短調で、演奏時間は約9分37秒、音数は4279音と、このサイトの独奏曲の中でも大きな規模です。哀愁を帯びた緩やかな部分と、民俗舞曲のような激しい部分とが交替し、ドゥムカという曲種の性格をそのまま大きな構成に広げています。音域は低い変ロ0から上のト7まで7オクターブ近くに及び、88鍵のピアノのほぼ全域を使います。
難易度は上級です。緩やかな部分では歌う旋律と和音の響きの釣り合いが、速い部分では和音の連続と大きな跳躍を、テンポを保って弾き抜く技術と持久力が求められます。静と動の差をはっきり付けられるかが聴きどころを左右します。10分近い曲なので、A-Bループで部分ごとに練習し、速い部分は再生速度を落として手の色分け表示で左右の動きを確かめてから仕上げていきましょう。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
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作曲家について
ピョートル・チャイコフスキー (1840-1893)
ロシアを代表するロマン派の作曲家で、「白鳥の湖」「くるみ割り人形」などのバレエ音楽で世界的な名声を確立しました。西欧的な様式とロシア的な旋律美を融合させた作風が特徴で、子供のための教育的なピアノ曲集「子供のアルバム」も広く親しまれています。本サービスには同曲集と「四季」の小品など7曲を収録しています。
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