説明
1887年、15歳のスクリャービンが書いた作品です。モスクワ音楽院でラフマニノフと同期に学んだ時期の作で、《3つの小品》Op.2 の第1曲にあたります。作品番号2番という最初期の一曲でありながら、彼の作品の中で今も最も多く演奏される曲のひとつであり続けています。
嬰ハ短調の3拍子。左手が広く分散した和音を支えに置き、その内側で旋律が歌われます。若書きらしくショパンの語法が濃く、ただし和声の陰りはすでにスクリャービン自身のものです。右手は32分音符の細かい装飾をまじえながら、終始抑えた音量の中で進みます。
中級レベル。速い曲ではありませんが、左手の分散和音が広い音域に散っているため、手の小さい奏者には届きにくい箇所があります。無理に押さえず分散させてよい場所を決めておくこと。旋律は右手の内側の声部にあるので、外側の音に埋もれさせない弾き分けが要ります。
様々な作曲家による練習曲を集めたカテゴリ。ショパンの「革命」など、指の独立性や表現力を鍛える作品が並ぶ
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作曲家について
アレクサンドル・スクリャービン (1872-1915)
ロシア・モスクワ出身の作曲家兼ピアニストで、神秘主義的な思想と結びついた独自の音楽世界を築いたことで知られています。初期はショパンの影響を受けた抒情的な作品を書きましたが、次第に伝統的な調性から離れ、独自の和声体系へと発展させていきました。本サービスには初期の「練習曲」や「前奏曲集」Op.11・Op.16から8曲を収録しています。
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