説明
リムスキー=コルサコフが残した数少ないピアノ独奏曲のひとつで、4曲からなる作品11の第2曲にあたる「ノヴェレッテ」です。ノヴェレッテ(小さな物語)はシューマンが自作のピアノ曲集に用いて広めたジャンル名で、物語のように性格の異なる場面が次々と現れる小品を指します。前の即興曲のロ長調から、同じ主音のロ短調へと移ります。
ロ短調の2/4拍子。演奏時間は3分半ほどですが、音数は1978と作品11の中でもっとも多く、1秒あたり9音を超える密度があります。音域はF♯1からD♯6までの5オクターブ弱で、低音域を深く使いながら、厚い和音と速い音型が詰め込まれた書き方になっています。
作品11の中で唯一上級に位置づけられている曲です。高い密度を3分半にわたって保つ持久力と、音の多い中で旋律の線を見失わない耳が求められます。まず再生速度を大きく落とし、手の色分けで旋律がどちらの手にあるかを確かめてください。難しい箇所はA-Bループで短く区切り、少しずつ速度を上げて原速に近づけていきます。最低音のF♯1を弾くには76鍵以上が必要です。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
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作曲家について
ニコライ・リムスキー=コルサコフ (1844-1908)
ニコライ・リムスキー=コルサコフは1844年から1908年に活躍したロシアの作曲家で、「ロシア五人組」の一員として国民楽派を代表しました。管弦楽法の巨匠として知られ、交響組曲「シェヘラザード」などで名高く、教育者としてストラヴィンスキーやグラズノフら多くの後進を育てました。本サイトにはピアノのための練習曲など5曲を収録しています。
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