説明
ヨハン・パッヘルベル(1653〜1706)は、晩年をニュルンベルクの聖ゼーバルドゥス教会のオルガニストとして過ごしました。マニフィカト・フーガはその時期に書かれたとされる90曲を超える短いオルガン曲群で、夕べの礼拝で歌われる聖母マリアの賛歌「マニフィカト」に添えて弾かれたと考えられています。曲は教会旋法の8つの「旋法(トーン)」ごとにまとめられています。
ハ長調の4/4拍子。フーガは、一つの主題が各声部に順に現れ、それに対旋律が絡みながら進む対位法の形式です。演奏時間は2分半弱、音数は468で、1秒あたりの平均は3音ほどです。音域はD2からG5までの3オクターブ半弱で、足鍵盤を使わず手鍵盤だけで弾ける範囲に収まっています。
中級レベルです。フーガでは、主題がどの声部にいつ入ってくるかを聴き取り、それを他の声部より少しだけ浮かび上がらせることが要になります。主題は左右の手の間を行き来するので、手の色分けでその受け渡しを目で追い、再生速度を落として声部ごとの線を確かめてください。主題が入る箇所をA-Bループで繰り返すと構造がつかみやすくなります。音域は61鍵に収まり、オルガン曲ですがピアノでも無理なく弾けます。
バッハに影響を受けて作曲された対位法作品を収録。厳格な形式の中に各作曲家の個性が光る
「フーガ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・パッヘルベル (1653-1706)
ヨハン・パッヘルベルは1653年から1706年に生きたドイツ・バロック期の作曲家・オルガニストです。「カノン」で広く知られる一方、コラール前奏曲やフーガなど鍵盤音楽にも優れた実力を発揮し、バッハ一族にも影響を与えたとされています。本サイトにはマニフィカトによるフーガを収録しています。
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