説明
ハイドン晩年の傑作として知られる変奏曲で、アンダンテと変奏の形式で書かれています。ヘ短調の哀愁を帯びた主題と、それと対をなす同主調の長調主題が交互に現れ、感情の陰影を丁寧に描き分けていく構成が特徴です。単純な形の主題が回を追うごとに装飾を増し、緊張感を高めていく過程も聴きどころです。演奏時間は9分半ほどで、古典派の様式美と表現の深さを兼ね備えた、上級者向けの充実した一曲です。
主題と変奏形式で書かれた作品群。一つのテーマが様々な形に変化していく様子を楽しめる
作曲家について
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン (1732-1809)
オーストリアに生まれ、長年エステルハージ侯爵家に仕えた古典派を代表する作曲家です。「交響曲の父」「弦楽四重奏曲の父」とも称され、明快な形式感とユーモアに富んだ作風でウィーン古典派様式を確立しました。数多く残された鍵盤ソナタは、モーツァルトやベートーヴェンへの橋渡しともなっています。本サービスにはソナタHob.XVI:27・28の各楽章など60曲を収録しています。
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