説明
J.S.バッハの次男カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ(1714〜1788)のロンド 変ホ長調 H.288です。H番号はE.ヘルムによる作品目録の番号です。エマヌエル・バッハは主題が何度も戻ってくるロンドを好んで書き、感情の急な移り変わりを重んじる「多感様式」の代表的な作曲家として、古典派への橋渡しを担いました。チェンバロでもピアノでも弾かれる鍵盤曲です。
変ホ長調、2/4拍子で、楽譜にはアンダンティーノと記されています。約7分半、1722音の大きな曲で、穏やかな主題が戻るたびに、その間の部分では変ト、ロ、変ニ、イ、ホといった調から遠い音が多く現れ、思いがけない方向へ転調していきます。右手には32分音符の装飾的な音型が散りばめられ、左手は低いF#1まで下ります。
中級向けですが、長さと転調の多さから集中力を要します。主題が戻る場面と、その間の転調部分の性格の違いを弾き分けることが聴きどころです。楽譜表示で主題の戻り方を確かめ、細かい装飾や臨時記号の多い部分は再生速度を落としてA-Bループで繰り返すとよいでしょう。音域はF#1からF6で、61鍵の電子ピアノでは低音が足りません。
主題が繰り返し現れる「ロンド」形式で書かれた作品を収録。軽快で親しみやすい旋律が特徴で、古典派の作曲家に好まれた
「ロンド」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ (1714-1788)
大バッハことヨハン・ゼバスティアン・バッハの息子として生まれ、プロイセン王フリードリヒ大王の宮廷チェンバロ奏者を経て、ハンブルクで音楽監督を務めました。感情豊かで即興的な表現を重視する「多感様式」の先駆者として知られ、後のハイドンやベートーヴェンにも影響を与えています。本サービスには「ロンド」H.288を収録しています。
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