説明
イジー・アントニーン・ベンダ(1722〜1795)は、ボヘミア出身の作曲家です。ドイツのゴータの宮廷で長く活動し、バロックから古典派へ移る時代の様式で、鍵盤のためのソナタや小品も多く書きました。この曲はそのソナタ ト長調の第3楽章、終楽章にあたります。
ト長調の4分の2拍子。明快な旋律と簡素な伴奏による、軽く見通しのよい書法で書かれています。対位法的な込み入った声部の絡みよりも、右手の旋律と左手の伴奏という役割分担がはっきりしており、前古典派らしい軽やかさを持っています。音域はニ2からロ5までで、61鍵に収まります。
中級レベルで、このデータでは約2分2秒、463音です。課題は、4分の2拍子の軽快さを保ちながら旋律の装飾や速い音を明瞭に弾くことと、左手の伴奏を重くしないことです。モーツァルトやハイドンのソナタに進む前に、古典派初期の様式に触れる曲としても向いています。手の色分けで旋律と伴奏の受け持ちを確かめ、再生速度を落として細かな音の動きを確認するとよいでしょう。
ヴァイオリンソナタのピアノパートなど、幅広い編成のソナタ作品を収録。古典派からロマン派まで多彩なスタイルが並ぶ
「ソナタ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
イジー・アントニーン・ベンダ (1722-1795)
ボヘミア(現チェコ)出身の作曲家一族ベンダ家の一員で、ドイツ・ゴータの宮廷楽長を長く務めました。「アリアドネ・アウフ・ナクソス」などの作品で知られるメロドラマ(台詞と音楽を組み合わせた劇形式)の先駆者として音楽史に名を残す一方、鍵盤ソナタなど器楽曲も手掛けています。本サービスには「ト長調ソナタ」の第3楽章を収録しています。
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