説明
ゴルトベルク変奏曲は1741年に「クラヴィーア練習曲集」第4部として出版された、アリアと30の変奏からなる作品です。3つ目ごとの変奏はカノンになっており、追いかける声部との音程が1度、2度と順に広がっていきます。第15変奏は5度のカノンで、全30変奏のちょうど半分、前半の締めくくりに置かれています。
ト短調、4分の2拍子。30の変奏のうち短調をとるのは第15、21、25変奏の3曲で、この曲はその最初にあたります。後から入る声部が先の旋律を5度上で、しかも上下を反転させた形で追いかけ、その下を低音が支えます。119秒で524音、音域はC2からD6までで、61鍵の鍵盤に収まります。
難易度は中級です。カノンの2声は同じ旋律を反転させて歌い合うため、どちらの声部も同じ重みで聴かせることが求められます。テンポはゆったりしていますが、2つの旋律と低音を一人で弾き分ける集中力が必要です。再生速度を落として楽譜表示で2つの声部の対応を確かめ、手の色分けで受け持ちを把握してください。A-Bループで同じ箇所を繰り返し聴くと、旋律が反転して重なる仕組みが耳でも分かってきます。
主題と変奏形式で書かれた作品群。一つのテーマが様々な形に変化していく様子を楽しめる
「変奏曲」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685-1750)
ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家で、音楽一家バッハ家に生まれ、ライプツィヒの聖トーマス教会カントルを長く務めました。対位法の頂点を極めた作曲技法で知られ、「平均律クラヴィーア曲集」や「インヴェンション」など鍵盤音楽の基礎を築きました。本サービスでは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」のメヌエットやポロネーズ、インヴェンションとシンフォニア、平均律クラヴィーア曲集のフーガなどを収録しています。音楽帳の小品は BWV Anh.(付録)の番号で目録に入っていますが、ペツォールトのメヌエットのように他の作曲家の作品や作者不詳の曲も多く、多くの曲のページで作者についての現在の見方を記しています。
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