説明
アルベニスのピアノ曲集「旅の思い出」Op.71の1曲で、「マラゲーニャ」の副題を持ちます。カレタはアンダルシアの港町マラガの海辺の地区で、題名は「カレタのざわめき」といった意味です。マラゲーニャはマラガ地方に伝わるフラメンコ系の歌と踊りで、アルベニスは若い頃から各地のスペイン民俗音楽をピアノに移した作品を多く書きました。
冒頭から、ギターをかき鳴らすような速い反復音型と鋭いリズムが続きます。中間では一転して、歌い手が節を回すような自由な旋律が現れ、マラゲーニャの歌の部分を思わせます。舞曲の部分と歌の部分を対比させ、最後に舞曲の音型が戻ってくる構成は、アルベニスのスペイン風小品によく見られる型です。
上級レベルで、約4分半に1428音が詰まっています。音域はC2からA6で61鍵に収まりますが、細かな反復音と和音の連打を軽く鳴らし続ける手首の柔らかさが必要です。速い部分はまず再生速度を落とし、A-Bループで短い区間ずつリズムの粒をそろえてください。中間部では逆に拍を少し緩め、歌の節回しを意識すると両部分の性格の違いがはっきりします。
特定の曲集に属さない単独のピアノ小品を集めたカテゴリ。多彩な性格を持つ作品が391曲並び、気軽に聴き比べられる
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作曲家について
イサーク・アルベニス (1860-1909)
スペイン・カタルーニャ出身の作曲家兼ピアニストです。幼少期から神童として活躍し、後にパリでダンディやドビュッシーとも交流しながら、フラメンコや民謡の要素を取り入れたスペイン国民楽派を代表する作風を確立しました。代表作は組曲「イベリア」で、ピアノの詩情と技巧を融合させています。本サービス収録の「カレタの浜のざわめき」はOp.71「旅の思い出」の一曲です。
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