説明
シューマンが1839年に作曲した「3つのロマンス」Op.28の第2曲です。3曲の中でも特に演奏機会の多い一曲で、ピアノ曲を集中的に書いていた時期の作品にあたります。
嬰ヘ長調の8分の6拍子。歌うような旋律が終始途切れることなく続き、伴奏部との対話のような書法がロマン派らしい豊かな響きを生み出しています。旋律は中音域に置かれ、両手で分け合いながら歌われ、その上下を伴奏の音型が包み込みます。演奏時間は2分ほど、音数は755個ほどで、音域は嬰ハ1からイ5と低音が深いですが、57鍵分なので61鍵でもオクターブをずらせば全音を弾けます。
中級レベルの作品で、旋律線の息の長さを保ちながら歌い上げる表現力が求められます。調号にシャープが6つ並ぶ嬰ヘ長調は黒鍵が多く、手に馴染むと弾きやすい調でもあります。中音域の旋律が伴奏に埋もれないよう、手の色分けで旋律の音がどちらの手にあるかを確かめ、再生速度を落として旋律だけを浮かび上がらせる練習をすると、演奏効果の高い一曲に仕上がります。
シューマンが1839年に作曲した3曲からなるロマンス集。叙情的で美しいメロディーが特徴のロマン派ピアノ曲
「3つのロマンス Op.28」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
ロベルト・シューマン (1810-1856)
ドイツ・ツヴィッカウ出身のロマン派を代表する作曲家です。文学的な感性を音楽に投影した詩的な作風が特徴で、妻クララ・シューマンも著名なピアニスト・作曲家でした。子供や家庭のための教育的なピアノ曲集「子供のためのアルバム」は、平明ながら詩情豊かな小品として親しまれています。本サービスでは、同曲集や「子どもの情景」Op.15の小品などを収録しています。
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