説明
1914年に作曲された「気難しい気取り屋の3つの上品なワルツ」の第1曲で、「彼女の体つき」と題されています。気取った人物を主人公にした3曲から成る小品集で、楽譜にはサティらしい文章の書き込みが添えられています。
ハ長調の4分の3拍子。優雅なワルツのスタイルを借りながら、あえて誇張した身振りやひねりを加えることで、上流階級ぶった人物像を軽やかに風刺しています。約59秒で395音ほど。ワルツらしい左手の伴奏の上で、右手が気取った身振りを見せ、音域は低音から高音まで大きく広がります。
中級レベルで、最低音が76鍵の範囲を下回り、オクターブをずらしても収まらないため、88鍵が向いています。演奏時間はごく短いですが、皮肉の効いた表現力とテンポの揺らし方が求められます。まずは再生速度を落として3拍子の伴奏を正確に体に入れ、そのうえでどこでテンポを揺らすかを考えるのが順序です。A-Bループで短い一節を繰り返し、手の色分けで伴奏と旋律の受け持ちを確かめると、軽やかさを保ったまま気取った表情を付けられます。
サティが1914年に作曲した3曲のワルツ集。優雅な舞曲の形式を借りながらも、皮肉めいたユーモアを感じさせるサティらしい作品
「右や左に見えるものの3つのワルツ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
エリック・サティ (1866-1925)
フランス・オンフルール出身の作曲家で、モンマルトルのキャバレーで活動しながら独自の音楽美学を追求した異色の存在です。過剰な感情表現を排したシンプルな音楽やユーモラスな作品タイトルで知られ、後のミニマル・ミュージックやアンビエント音楽にも影響を与えました。本サービスでは、「ジムノペディ」「グノシエンヌ」の各曲や「やせっぽちのダンス」などを収録しています。
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