説明
「ペール・ギュント」組曲第1番作品46の第2曲です。放浪の末に故郷へ戻ったペールが、死の床にある母オーゼの傍らで語りかけ、やがて母が息を引き取る場面に付けられた音楽です。管弦楽版では弦楽器だけで演奏され、弱音器をつけた音色が全曲を覆います。
ロ短調の4拍子。和音が一歩ずつ、ほとんど同じリズムで進んでいきます。旋律らしい旋律はなく、和声の移り変わりだけで場面が描かれます。音楽は静かに高まっては沈むことを繰り返し、最後は最弱音で消えていきます。4分近い長さに対して音数は750ほどしかありません。
中級とされますが、扱いは難しい曲です。指の課題はほぼなく、すべては音量と時間の制御にかかっています。弱音のまま和音を均質に鳴らすこと、高まりの頂点でも音を叩かないこと、最後の減衰をどこまで引き延ばすか。ペダルは和声ごとに踏み替えて濁りを残さないようにします。
グリーグが劇『ペール・ギュント』のために作曲した管弦楽曲を、ピアノ独奏用に編曲した作品。物語的な情景描写が魅力
「ペール・ギュント組曲」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
エドヴァルド・グリーグ (1843-1907)
ノルウェー・ベルゲン出身の作曲家で、北欧の民族音楽を取り入れた国民楽派を代表する存在です。劇音楽「ペール・ギュント」やピアノ協奏曲イ短調で広く知られる一方、生涯にわたり書き継いだ「抒情小曲集」では、素朴で詩的な小品を数多く残しました。本サービスには「トロルハウゲンの婚礼の日」や「小人の行進」など6曲を収録しています。
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