説明
フーガ イ短調 B.144は、1841年に書かれた、ショパンが手がけた数少ない対位法的作品の一つです。ロマン派の抒情的な作風で知られるショパンが、バッハの伝統に連なる厳格なフーガ書法に取り組んだ点で異色の存在といえます。半音階的な主題が声部間で緻密に展開される、実験的な性格を持つ小品です。演奏時間は2分半ほど、音符数は1400を超え、声部の独立性を保ちながら弾き分ける技術が上級者に求められます。
バッハに影響を受けて作曲された対位法作品を収録。厳格な形式の中に各作曲家の個性が光る
作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスには「革命」の愛称で知られる練習曲Op.10-12やバラード第1番・第4番など131曲を収録しています。
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