説明
ドビュッシーの前奏曲集第1巻(1910年出版)の第4曲です。題名はボードレールの詩「夕べの諧調」の一行から取られています。ドビュッシーはこの曲集で、題名を各曲の冒頭ではなく末尾に括弧付きで記しました。先入観なしに音を聴いてほしいという意図と考えられています。
調号はシャープ3つのイ長調で始まり、中ほどでフラット4つに変わったのち、イ長調に戻ります。拍子は5/4で始まり、3/4を基本に、5/4や4/4がたびたび挟まれます。約2分13秒に1143音と、テンポは遅いながら和音が厚く、半音階的な和声がゆるやかに移ろいます。最後は最低音のA0まで下りて静かに終わります。
上級向けです。速さよりも、重なり合う和音の中でどの音を浮かび上がらせるかという響きの配分と、ペダルによる響きの混ぜ方が難しさの中心です。拍子が頻繁に変わるため、楽譜表示で拍の区切りを確かめ、再生速度を落として和音の移り変わりを一つずつ聴くとよいでしょう。音域はA0からG#7で、88鍵のピアノがほぼ全域必要です。
ドビュッシーが1909-13年に作曲した24曲の前奏曲集。印象派ピアノ音楽の最高傑作
「前奏曲集」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
クロード・ドビュッシー (1862-1918)
フランス印象主義音楽を代表する作曲家です。全音音階や教会旋法を取り入れた独自の和声感覚と、絵画的・詩的なイメージを音楽で描く手法により、20世紀音楽に大きな影響を与えました。ピアノ曲では「アラベスク」や「前奏曲集」、「月の光」などが広く愛されています。本サービスには第1・第2アラベスクや前奏曲集第1巻第4曲、「月の光」の4曲を収録しています。
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