説明
ピアノソナタ第2番は、第3楽章に有名な葬送行進曲を置いた作品です。ここに収められているのは、その直後に続く終楽章。シューマンはこの楽章を評して「音楽というより嘲笑だ」と書きましたが、それはこの音楽が当時の常識からどれほど外れていたかを示す言葉でもあります。
変ロ短調の2分の2拍子。両手がオクターブのユニゾンで、細かい音型をひたすら走り続けます。和音はなく、旋律と呼べる線もなく、強弱の指示は終始抑えられたまま。1分半足らずで駆け抜け、最後に一つの和音が置かれて終わります。葬送行進曲のあとに吹く風、としばしば形容されます。
上級とされるのは、両手を完全に一致させ続ける精度が要るためです。二つの手が同じ音を弾くので、わずかなずれも濁りとして聞こえます。速さより一致を優先し、片手ずつ均等に仕上げてから重ねること。音量を上げると効果が消えるため、終始抑えたまま弾き切る抑制も求められます。
ヴァイオリンソナタのピアノパートなど、幅広い編成のソナタ作品を収録。古典派からロマン派まで多彩なスタイルが並ぶ
「ソナタ」の曲一覧を見る →楽譜提供: Mutopia Project
作曲家について
フレデリック・ショパン (1810-1849)
ポーランドに生まれ、パリを拠点に活躍した作曲家で、ほぼピアノ曲のみを作曲したことで知られる稀有な存在です。祖国への望郷の念をマズルカやポロネーズに込める一方、バラードや練習曲では詩的な旋律と革新的な和声を融合させました。本サービスでは、「革命」をはじめとする練習曲、バラード第1番・第4番、ノクターン、前奏曲集 Op.28などを収録しています。
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